近視進行を抑制するコンタクトレンズ(マイサイト ワンデー)と眼鏡(ミヨスマート)

新しい近視進行抑制治療が話題になっています。

今年5月発売されたリジュセア点眼に続き、近視進行抑制効果のあるコンタクトレンズ(クーパービジョン社製MiSight 1Day マイサイト ワンデー)と眼鏡(HOYA製MiYOSMART ミヨスマート)が、来年に発売されることが決定しました。いずれも他国では何年も前から普及していた治療法でしたが、やっと日本にも!

当院では10年前からオルソケラトロジー治療を開始し、その後はマイオピン点眼を輸入し処方してきました。いずれも近視進行抑制効果があるとされましたが、正式に近視抑制効果をうたったものでないため、自費診療として扱ってきました。2025年5月に参天製薬からリジュセア点眼(0.025%アトロピン点眼)が発売され、初めて日本で承認された近視進行抑制治療として処方を開始しました。これらの治療は保険外の自費診療としています。

今回発売が予定されているマイサイトワンデーとミヨスマートの登場で、やっと近視進行抑制治療の選択肢が出そろってきた感があります。

マイサイトワンデーは、近視を矯正する度数と、遠視寄りのぼやける度数が同心円状に入ったコンタクトレンズで、使い方は通常のコンタクトレンズと同じです。遠近コンタクトレンズのような構造のため、通常のコンタクトレンズよりぼやけると感じるかもしてませんが、乱視が強くない子供には問題ない程度だと思われます。10時間以上の使用が勧められています。近視抑制効果は50%ほど眼軸の伸びを抑制できるとされ、中止後にリバウンドが出なかったというのが驚きです。

ミヨスマート眼鏡は中心の近視矯正部分の周囲に、やはり遠視寄りに焦点するDIMSゾーンがある構造です。日本のメーカーにも関わらず、数年前からDIMSレンズとして他国では子供の眼鏡として多く処方されていました。

お子さんは眼鏡フレームがゆがんだり、鼻眼鏡になったりすることがありますが、適切に良い位置に眼鏡があれば効果が期待されます。目への合併症は限りなくゼロのため、安全第一という方には合っています。

先日メーカー主催の講演会で近視治療の現状についての講演を聞いてきました。

現状のベスト治療は、

オルソケラトロジー、マイサイト、ミヨスマート等の承認された眼鏡。

次善の治療は

0.025%アトロピン点眼、EDOFコンタクトレンズ

だそうです。

0.01%アトロピンは治験では有意差はありましたが、単独では効果があるとまでは言いにくい程度でした。

強度近視は緑内障や網膜の病気のリスクを高めるため、近視になる前段階(Pre myopia)から治療を開始する意義があるとのことでした。近視の有病率は日本人での正確なデータはまだないのが現状ですが、子供の近視は低年齢化と共に数が増加しており、14歳では8割が近視とのデータもあります。では近視抑制はいつから始めるべきなのでしょうか?

当院でリジュセア点眼は明確な年齢制限はありませんが、就学前後の6歳以降に処方としています。

オルソケラトロジーは扱いが難しいため、8歳以降に処方としています。

通常のコンタクトレンズは、常用は中学生からとしています。アレルギーなど眼病がなく眼鏡と併用ができる方であれば、運動時などに使用時間を制限して、小学生でも10歳から可能としています。

では新しい治療法がどうかというと、

ミヨスマート眼鏡はどんな年齢からでも(幼児や未就学児から)可能だと思います。

マイサイトワンデーは、コンタクトレンズ装用が可能なら8歳くらいから可能かと思います。

いずれも眼科専門医による処方や検査が必須になります。

発売時期は未定ですが、期待の治療法といえます。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA