マグリット展

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国立新美術館で、マグリット展を見てきました。

ルネ マグリットはシュルレアリスムの代表ですが、かなり大規模な回顧展ということで大変な人気のようです。

シュルレアリスムといっても、ダリのような精密で奇抜な画風と異なり、

一見して普通な風景のなかに、奇妙なモチーフや景色が織り込まれており、

見えているものの背後には別のものが潜んでいるという、奇妙な感覚を起こさせてくれる作品です。

自分が目にしているものの背後には別の物が隠されている、というのはまさに視覚トリックで、

これを有効に使っているのが、当院でも扱いを増やしている遠近コンタクトレンズです。

たとえると、金網越しに遠くを見たとき。遠くの景色を見ようとすると、

近くの金網は気にならずに景色だけが見え、近くの金網を見ようとすると、

網越しの遠くの景色は気にならずに金網だけが見える。

これと同様に、遠近コンタクトは一枚のレンズに近くが見える部分と遠くが見える部分があり、

脳にははっきり見える像とぼんやりと見える像が混在して伝わるのですが、

近くを見たい時は近くに焦点があった像だけを認識し、

遠くを見たい時は遠くに焦点があった像だけを認識しています。

つまり、自分の見たいものだけを選んでみているということ。

自分が見ていると思っているものの影には、見えない(認識されない)べつのものがあるのです。

まさにシュルレアリスム!

 

 

 

 

 

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