三鷹台眼科クリニックブログ
10月 27, 2016

近視進行抑制には何が良いのか?

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近視進行抑制のための低濃度アトロピン点眼「マイオピン」

処方希望の方が増えてきています。

myopine2

インターネットで調べられるのか、論文を見られているかたもいたのでご紹介します。

http://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(11)00685-3/abstract

アトロピン点眼は散瞳剤(瞳孔をひろげる薬)で、

目のピント調節をする筋肉を麻痺させる効果もあります。

この点眼が調節を麻痺させ、近視進行を抑制する効果があるのは以前から知られていましたが、

まぶしいという症状が強くでるため実用には適しませんでした。

近視はアジア人、特に細かい漢字をつかう中華系に多いといわれます。

中華系が多いシンガポールでは近視抑制の関心も強く、

2012年にシンガポール国立アイセンターから、

低濃度に希釈したアトロピン点眼の効果を比較した論文が発表されました。

その結果、0.5%、0.1%、0.01%に希釈した点眼では、

眼軸伸長(目の長さが伸びると近視になる)抑制の変化は差がなく、

0.01%点眼が最も副作用が少ないというものでした。

「マイオピン」はこの発表を根拠に発売されました。

 

別の論文では、近視進行抑制の効果について、

点眼、MCレンズなどの眼鏡、オルソケラトロジー、外遊びなどを比較したものがあります。

この中では、外遊びが一番効果的だったということです。

でもこのご時世、パソコン、スマホなど、近業での目への負荷は避けられません。

大脳刺激にも何にもならないタッチパネルでの作業は、子どもには不向きと信じて疑わない私は、

学校でのタブレット教育なんかは個人的には反対なのですが、

避けられない流れなのでしょう。

昔には戻れないのです。

外遊び、した方が良いのはわかっているけど、しょうがないという場合に、

調節を休め近業での負荷を目に与えにくくするという意味では、

「マイオピン」は比較的トライしやすく有用な治療法だと思います。

 

 

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